新年の祝い事で使われる菰樽を作る社員(18日午前10時46分、京都市伏見区・宝酒造伏見工場)

新年の祝い事で使われる菰樽を作る社員(18日午前10時46分、京都市伏見区・宝酒造伏見工場)

 新年の鏡開きに使われる日本酒の「菰樽(こもだる)」づくりが、酒どころの京都市伏見区で最盛期を迎えている。酒造工場では社員たちが、樽を菰で覆う作業に追われている。菰樽は吉野杉の樽に、酒米のわらで織った菰を巻く。宝酒造の伏見工場(伏見区)では、年間出荷量の半分が12~1月に集中するといい、ピーク時には、社員3人が1日に菰樽50個を作る。18、36、72リットル入りの3種類があり、1個仕上げるのに20~30分ほどかかるという。

 社員たちは重い樽を動かしながら、銘柄が記された菰で樽を覆い、かけ声とともに力を込めて縄で固定していた。数日で木の香りが酒に移り、飲み頃を迎える。今年は大きい72リットル入りの注文が多いといい、担当の山本昌弘さん(58)は「平成最後の節目なので、より良いものを作りたい」と話していた。

 工場では年末年始に向け、金箔(きんぱく)入りの清酒の充填(じゅうてん)も行われ、一足早く華やかな雰囲気に包まれていた。