腸内フローラの共同研究を始めるAuBの鈴木社長(右から2人目)と京セラ、京都サンガの幹部ら=東京都千代田区

腸内フローラの共同研究を始めるAuBの鈴木社長(右から2人目)と京セラ、京都サンガの幹部ら=東京都千代田区

 京セラと京都パープルサンガ、元サッカー日本代表の鈴木啓太さんが設立したスタートアップ企業「AuB(オーブ)」(東京都)の3社は25日、都内で会見し、腸内フローラ(細菌の集まり)の解析データを用いてアスリートのパフォーマンス向上や人の健康維持につなげる共同研究契約を結んだ。

 AuBはトップ選手の便を解析して腸内フローラと体つきやコンディションの関係性を調べ、サプリメント開発などを行う企業。今回の共同研究でサンガは育成組織のU-18チームの選手を対象に、2カ月に1回採便して検体をAuBに提供する。京セラは自社のセンシング技術を生かして便の臭いで腸内フローラの状況を判別するデバイスを開発し、健康寿命延伸のビジネスモデル構築を目指す。
 2016年にJ1浦和で引退したAuBの鈴木社長は、全寮制のサンガU-18が栄養管理された均一の食事を取っているため効果を測りやすい点に着目。個々の結果をフィードバックし「選手のさらなるパフォーマンスアップに貢献できる」と話し、サンガの伊藤雅章社長も「大きなメリットになる」と期待した。
 京セラは2~3年後をめどに便器に取り付ける機器や腸内フローラから健康指標を測るアプリを開発し、将来的に予防医療の分野などに結びつけたい考え。京セラ・メディカル開発センターの吉田真所長は「サンガの若い選手がどう変わっていくかが楽しみ。自分の健康に正面から向かい合う社会をつくりたい」と展望を語った。