【昨年の企業説明会の様子】企業のブースで採用担当者の説明を聞く学生たち(2019年3月1日、京都市左京区・みやこめっせ)

【昨年の企業説明会の様子】企業のブースで採用担当者の説明を聞く学生たち(2019年3月1日、京都市左京区・みやこめっせ)

  新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、京都府や滋賀県の大学や企業、学生が3月から本格化する就職活動への対応に苦慮している。京都、滋賀の東証1部上場メーカー各社も、新卒採用に関するイベントを次々に見合わせている。

 京セラ(京都市伏見区)やオムロン(下京区)、島津製作所(中京区)は、3月以降に計画していた自社主催の説明会の中止を決めた。本社などに学生を集め、主力製品や労働環境などを説明する予定だった。

 2019年春に国内のグループ企業で約千人の新卒者を採用した京セラは、2021年春も同規模の採用を見込む。だが新型肺炎問題によって多くの学生と出会う機会が減る恐れがあるため、会社紹介の動画を制作して自社サイトなどで配信することを検討。オムロンや島津製作所も同様にウェブ動画でPRする方針だ。

 下着大手のワコールホールディングス(京都市南区)は、学生を受け入れて仕事を体験してもらうインターンシップを2月下旬に急きょ中断した。新卒予定者向けの動画を3月からホームページで公開し、質問はメールで受け付ける。「学生と顔を合わせて話せないので、どれだけ応募してくれるだろうか」(広報)と採用計画への影響を懸念する。

 2021年春卒業の学生を対象とする採用活動については、政府が説明会を3月、選考活動を6月、内定を10月以降とする日程の維持を決めており、今年も3月上旬には、大手就職情報会社や各大学は、京都・滋賀など各地で合同企業説明会などを開催予定だった。

 ところが、新型コロナウイルスの感染拡大で状況は激変した。「リクナビ」を運営するリクルートキャリアは3月中の説明会をすべて中止。マイナビも3月1~15日に開催予定だった説明会の中止を決めた。