京都府内の高校で28日、卒業式があった。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、式典の時間を短くしたり、出席者を限定したりするなど、規模を縮小して実施した。
京都市南区の市立塔南高では、卒業生約230人と教員、保護者、来賓が出席。マスク姿が目立った。開式直前まで窓を開けて換気し、式場入り口には消毒液も設置。在校生は37人参加する予定だったが、生徒会長ら2人のみとした。
式典の時間にも配慮し、祝辞を読み上げず印刷物で配布するなどして、例年より約10分短縮。小野恭裕校長は式辞で、新型コロナウイルスの感染拡大など不安定な社会情勢について触れ、「先を見通せない中でも、失敗を恐れず一歩踏み出し挑戦してほしい」と述べた。
市教育委員会によると、他の市立高でも同様の感染防止対策を取ったという。府教委も式の規模を縮小するよう各府立高に事前に通知した。