代表作「ヒールレスブーツ」の製作の経緯について紹介する舘鼻さん(京都市中京区・松栄堂薫習館)

代表作「ヒールレスブーツ」の製作の経緯について紹介する舘鼻さん(京都市中京区・松栄堂薫習館)

 花魁(おいらん)の高げたから着想を得た「ヒールレスシューズ」で知られる女子美術大(東京都)の特別招へい教授、舘鼻(たてはな)則孝さん(34)の講演会が2月29日、京都市中京区の松栄堂薫習館で開かれた。市民ら約30人を前に、自身の製作活動を振り返った。
 同館で女子美術大の学生らによる作品展が催されているのに合わせ、「世界に羽ばたくアイデンティティー」と題して講演した。舘鼻さんは東京芸術大で染織を学び、卒業時に斬新なデザインのヒールレスシューズを発表。米人気歌手のレディー・ガガさんが着用し、話題となった。
 舘鼻さんは「過去の日本文化を見直し、現代にどう伝えるかを道筋として挑戦し続けたい」と説明。らでん細工や漆塗りを施したアート作品の制作のほか、文楽の舞台演出なども手掛けているとした。「自分にしかできない発想力と時代を捉える力を掛け合わせ、伝統と革新がある新しい未来を創造したい」と結んだ。