急な坂道を進み、奥宮に神輿を担ぎ上げる駕與丁ら。新型コロナウイルス対策でマスク姿の担ぎ手も見られた(1日午前11時18分、大津市坂本5丁目・日吉大社)

急な坂道を進み、奥宮に神輿を担ぎ上げる駕與丁ら。新型コロナウイルス対策でマスク姿の担ぎ手も見られた(1日午前11時18分、大津市坂本5丁目・日吉大社)

 湖国三大祭りの一つ、日吉大社(大津市坂本5丁目)の山王祭の幕開けを告げる「神輿上(おこしあげ)神事」が1日、同大社の境内で営まれた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、駕與丁(かよちょう)と呼ばれる担ぎ手がマスク姿で山上の奥宮へと神輿2基を担ぎ上げた。

 同祭実行委員会が消毒液を設置したりマスクを配ったりして対策を講じた。
 法被を身に着けた駕與丁は2基の神輿(重さ約1トン)に肩を入れ、午前10時すぎに麓を出発した。地元の小中学生や女性も加わって綱を引っ張り、急な山道を登った。約200人が「ヨーイコラ」の掛け声を響かせながら、約1時間かけて八王子山(381メートル)頂上付近に到着。「牛尾宮」と「三宮宮」にそれぞれ神輿を運び入れた。
 実行委員長の山本勇さん(57)=同市=は「ウイルスが騒がれる中、たくさんの方に来てもらって無事に神輿を収めることができた。感謝したい」と話していた。
 同祭は約1カ月半かけて行われる。4月12日の「午(うま)の神事」で結婚、13日の「宵宮落とし神事」で出産を表現し、天下太平や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る。