日本勢3番手の9位に食い込んだ上門(東京駅前)

日本勢3番手の9位に食い込んだ上門(東京駅前)

 東京五輪男子代表選考の対象となる東京マラソンが1日、行われ、上門大祐(大塚製薬、北稜高―京産大出)が日本歴代6位タイの2時間6分54秒で日本人3位となる9位に入った。

■「もっと上へ。パリ五輪を意識」

 2時間6分54秒。「後でタイムを聞いて、うぉーと思った。出来過ぎ」と頬が緩んだ。上門は2年前の福岡国際で出した自己ベスト(2時間9分27秒)を大幅更新。果敢に攻め、日本人3番手の9位で走りきった。
 課題の序盤。2時間5分台前半を想定したペースメーカーが導く第2集団の前方をキープした。1カ月前の丸亀ハーフマラソンで自己記録を塗り替え、高速レースへの対応に「自信はあった」。
 35キロ付近で日本記録ペースからは遅れた。だが、真骨頂はここから。「今までで一番余裕があった。いっぱいいっぱいになりそうな時に集団(のペース)が落ちてくれた」と身上の粘りを発揮した。
 北稜高、京産大出身の26歳。飛躍のきっかけは昨秋のMGCだ。「すごい緊張感がある中で日本のトップクラスの選手と真剣勝負できた」。東京五輪の切符は逃したが、「代表を決めた人はMGCで戦った同志。心の底から頑張ってほしい」とエールを送る。
 日本歴代6位タイの好タイムで走り抜くと、大学時代に師事した伊東輝雄・京都陸協専務理事にすぐ電話を入れ、感謝を伝えた。「雑草」から、名実ともに日本のトップの仲間入りを果たし、海外レースへの意欲も口にした。「もっと上を目指していきたい。もちろんパリ五輪は意識している」。夢は膨らむ。