休校期間に読む本などを選ぶ親子ら(守山5丁目・守山市立図書館)

休校期間に読む本などを選ぶ親子ら(守山5丁目・守山市立図書館)

 新型コロナウイルスの拡大で2日から一斉休校が始まるのを前に、滋賀県内の図書館は1日、本を借りる小中学生でにぎわった。イベント中止や公立施設の休館が相次ぐ中、娯楽施設で過ごす親子連れも目立った。子どもたちは休校中どう過ごすのか。突然の長期休暇に、各地で不安の声が聞かれた。

 守山市立図書館(守山5丁目)では1日、普段の週末より千冊以上多い約6100冊が貸し出された。休校が決まった翌2月29日には、2018年11月の開館以来最も多い7400冊に達した。
 小学4年の長女と訪れた会社員女性(44)=同市=は「何も与えなければ、家でゲームばかりすることになる」と不安を口にし、「塾もスポーツ少年団も休みで、子どもがエネルギーを発散する場がない。夜に一緒に散歩しようと考えている」と話した。
 ただ、図書館側は利用を控えるよう呼び掛けている。10日に始まる県立高受験を控え、館内で勉強していた中主中3年女子(15)=野洲市=は「今後は家で頑張るしかないが、環境が変わっても勉強に集中できるか不安」と話した。
 東近江市立蒲生図書館(同市市子川原町)でも1日までの2日間で、貸し出し数が1860冊に上った。一度に10冊以上借りる子もおり、小説や絵本が多く借りられている。
 2人の妹と訪れた蒲生西小5年女児(11)は「急に休みになると聞いてびっくりした。たくさんの本を読んで過ごす」と話していた。
 一方、大津市浜町の複合娯楽施設「浜大津アーカス」は、ボウリングやゲームを楽しむ親子連れや制服姿の中高生が多く見られた。施設内には、休校中の平日に小中高生のみで入場することを禁止する張り紙があった。
 父親とゲームセンターを訪れていた大津市南郷中3年男子(15)は「高校入試を控えているので学校で勉強できないのは不安な気持ちでいっぱい」と声を落とした。弟で南郷小5年の男児(11)は「休みはうれしいけど、外で友達と遊べないのはさみしい。早く普通の生活に戻りたい」と話した。
 大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が臨時休園になり、中学2年の長男と訪れたパート社員女性(33)=大津市=は「(休校中に)子どもがゲームばかりしないかが心配。家にいるとストレスがたまると思う」と長男を気遣い、「中学校でようやく給食が始まったのに、昼ごはんを準備する親の負担も大きい」と話した。
 草津市内のゲームセンターで10歳と5歳の子どもを連れていた会社員女性(42)=同市=は「休校中は極力外出させないつもりだが、ゲーム好きの子どもは来たがるだろうな」と困惑した表情を見せた。