浄土真宗本願寺派の定期宗会は1日だけで終了した(2月27日、京都市下京区・西本願寺)

浄土真宗本願寺派の定期宗会は1日だけで終了した(2月27日、京都市下京区・西本願寺)

 新型コロナウイルスによる感染拡大が懸念される中、京都の仏教宗派や本山でも行事の中止や変更が相次いでいる。真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)と知恩院(浄土宗総本山、東山区)は4月に行う法要の規模を大幅に縮小した。浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、下京区)は宗議会の会期を2月27日の1日だけに短縮。2020年度予算案の審議ができなかったため暫定予算を編成するなど異例の対応を迫られている。

 真宗大谷派の「春の法要」は宗祖親鸞の誕生を祝う。東本願寺で4月1~4日に開催、全国の門信徒による団体参拝など約8千人が訪れる予定だった。
 決定された対応策では団体参拝の受け入れをやめ、4日間で3回予定されていた記念講演とシンポジウムも中止した。既に申し込みのあった団体参拝の代表者には断りの連絡を入れているという。一方、法要そのものは出仕の僧侶を限定して執り行い、個人での参拝もマスク着用や手指消毒の徹底を呼び掛けた上で受け入れる予定だ。
 浄土真宗本願寺派は2月27日に始まった定期宗会の会期を大幅に短縮し、通常は9~10日間の会期を27日のみにした。予定していた20年度予算案審議は後日改めて行うといい、宗法の規定により、一時的に暫定予算を執行する。同派宗会事務局は「定期宗会が予定通り行われないのは、知る限り初めて」としている。
 知恩院は、4月13~15日に予定していた御影堂(国宝)の落慶法要の中止を決定した。宗祖法然の木像を御影堂に移す遷座法要については13日午前中に知恩院の僧侶のみで執り行う。法然をしのぶ法要「御忌大会」(18~25日)は規模を縮小し、知恩院僧侶のみで営む。18日夜の「ミッドナイト念仏in御忌」は中止を決定した。その他の関連行事に関しては3月2日以降に決定するという。
 御影堂は遷座法要後の4月13日午後からは一般参拝が可能といい、知恩院では「各自で感染予防対策を徹底した上で参拝してほしい」と呼び掛けている。