人生の節目を記念して植えられた紅梅。毎年、定員を上回る希望者がある(京田辺市田辺・田辺公園)

人生の節目を記念して植えられた紅梅。毎年、定員を上回る希望者がある(京田辺市田辺・田辺公園)

 京都府京田辺市で、市民による記念植樹が根強い人気を保っている。子どもの誕生や還暦を祝って公園に植えることができ、毎年希望者は定員を超え、抽選をしている状態だ。田辺町時代から半世紀近く続けられ、これまでの植樹本数は千本を突破。人とともに育ち、まちを彩っている。

 記念植樹は、条例に基づいて1974年から実施。子どもの誕生や入学、成人、結婚、金婚式、喜寿、米寿などの節目を迎えた市民を対象に、参加費3千円で桜や梅などの植樹を呼び掛けてきた。
 
 昨年は12組の募集枠に27組の申し込みがあった。例年30組程度の応募があるといい、市緑のまちづくり室は「かなり昔に植樹をした人から場所の問い合わせがあったりもする。植樹した皆さんの成長と、木の成長を重ね合わせてもらえるのではないか」と話す。
 
 ただ、これまでに植えられた木は1086本に上り、「だんだん植える所がなくなってきた」(同室)のが悩みの種。昨年からは6カ所目となる同市同志社山手の公園に植樹しているが、植樹場所の確保が募集枠を増やせない一因になっているという。
 
 一方、田辺公園など植樹された場所では、植樹者名や慶事の内容を書いた札のある木々が花を付け、足を運ぶ人たちを楽しませている側面もある。市は「植樹を通じ、郷土を愛する気持ちを育んでほしい」とし、今年も4月11日に植樹する市民を3月19日まで募集している。問い合わせは同室0774(64)1344。