新型コロナウイルスの影響で臨時休業しているたねやグループの飲食店(滋賀県彦根市本町1丁目)

新型コロナウイルスの影響で臨時休業しているたねやグループの飲食店(滋賀県彦根市本町1丁目)

 人の集まる場所を避けるなど新型コロナウイルスの感染予防が呼び掛けられる中、滋賀県内でも商業施設の臨時休業や営業時間の短縮、買い物客向けイベントの中止が相次いでいる。学校の一斉休校に伴い、子どもを持つパート従業員らが出勤できなくなることを心配する店もあり、消費経済に影響が出始めている。

 和洋菓子を製造販売するたねやグループは、観光客らに人気の複合施設「ラ・コリーナ近江八幡」(近江八幡市北之庄町)の土日曜の営業を15日まで取りやめる。職人が目の前で菓子を仕上げる工房を備え、年間320万人が訪れるが、大勢の客が行列することなどを懸念して臨時休業を決めた。県内店舗に併設している飲食店8カ所は15日まで休業する。同社は「売り上げへの影響は心配だが、通信販売を通じた販売に力を入れたい」とする。
 和菓子メーカー叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)は、本社工場(大津市大石龍門)敷地内の果樹園で開催していた「花の宴 梅まつり」を2月28日に中止した。同会場でのフォトコンテストなどの催事も全て取りやめる。毎年約20日間で約2万人が訪れるだけに、「心待ちにしていたお客さまにご迷惑をおかけし、申し訳ない」(同社)。常設のレストランやカフェなどは通常通り営業する。
 三井アウトレットパーク滋賀竜王(竜王町薬師)は15日まで、営業時間を2時間短縮して午前11時~午後7時にする。運営会社の担当者は「苦渋の決断だったが、人の密集を減らす政府方針に従った」と話した。
 西武大津店(大津市におの浜2丁目)も17日まで、営業時間を午前11時~午後7時にする。通常より1時間半短縮した。6階催事場のイベントについては一部を中止や延期にしたという。
 スーパーの平和堂(本社・彦根市)では、子どもを持つパート社員の休みが増えるとみて、生鮮食品売り場に重点的に人員を配置する方針だ。「学生のアルバイトも、親が(人が集まる)スーパーで働くのを心配して休ませるのでは」と、今後の人手不足を懸念した。