京都市内の宿泊施設数と主要ホテル客室稼働率

京都市内の宿泊施設数と主要ホテル客室稼働率

 京都市観光協会などは3日、2019年の市内主要ホテルの延べ宿泊客数は前年比10・7%増の約661万人に上り、14年の調査開始以来最大の伸び幅だったと発表した。客室稼働率や平均客室単価は前年より低下し、宿泊施設数の増加が競争激化を招いている状況が浮かび上がった。

 外国人宿泊客数は19・3%増加し、外国人比率も46・9%と過去最高を更新。英国44・4%増、オーストラリア17・1%増と、ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会出場国が軒並み伸長した。外国人全体に占める国・地域別の構成比では中国が30・8%とトップで、米国(14・4%)、台湾(8・1%)が続いた。
 調査開始以来減少が続いていた日本人客数は、3・0%増と初めてプラスに転じた。市観光協会は「宿泊施設の増加で宿泊料が安くなり、予約も取りやすくなったことなどが背景にある」と分析する。
 宿泊需要は堅調に推移したものの、施設数の増加ペースが上回り、客室稼働率は82・3%と3・1ポイント低下。市内の平均客室単価(英ホテルデータサービス会社STR調べ)も4・6%のマイナスとなった。
 こうした中、今年の1月下旬以降は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う宿泊客数の大幅な減少が続いており、ホテルの収益環境は厳しさを増しているとみられる。
 市観光協会などの調査は市内58ホテルを対象に実施した。対象ホテルを順次拡大しているため、18年の延べ宿泊客数や客室稼働率は、19年3月に発表した18年のデータとは異なる。