(2016年1月、ヤンマースタジアム長居)

マラソンの東京五輪女子代表の最後の一枠を争う、名古屋ウィメンズマラソンが3月8日に開催される。有力ランナーが多数出場する中で、5大会連続のオリンピック出場を狙うワコールの福士加代子(37)も出場する。ダイハツの松田瑞生(24)が1月の大阪国際女子マラソンで日本陸連の派遣設定記録(2時間22分22秒)を突破する2時間21分47秒で走っており、福士はこのタイムを上回る必要がある。激戦は必至だ。

 

(2012年6月)

京都新聞写真部は長年、日本の長距離界を引っ張ってきた彼女の姿をずっと撮り続けてきた。過去の写真から彼女の歩みを振り返る。

 

(1999年8月、岩手県・北上陸上競技場)

青森県・五所川原工業高出身。まだ無名選手だった高校三年時、全国高校総体で女子3000メートル決勝に出場(右端)。高校生ながら世界選手権代表だった長崎・諫早高の藤永佳子(ナンバーカード800)らと競い合った。

 

(2000年1月、京都市内)

高校3年で挑んだ第18回全国都道府県対抗女子駅伝では青森チームで出場し、アンカーを務め9区・区間43位でゴールした。

 

(2001年1月、京都市左京区・京都会館)

2000年4月にワコールに入社、そこから才能が大きく花開いた。翌年1月の第19回全国女子駅伝では野口みずき(右端)らと一緒に有力選手として紙面で紹介している(左から3人目)。

 

(2001年1月、京都市内)

翌日のレースでは出身の青森県からふるさと選手として1区を任され、長崎の藤永(ナンバーカード42)ら強敵をねじ伏せる圧巻の走りを見せ、第1中継所にトップで飛び込み区間賞を奪った。

 

福士が出場した全国女子駅伝の記録

当時の新聞に掲載されていた記録。左が2000年の9区43位で右が2001年の1区1位。ここから福士の快進撃が始まった。

 

(2001年12月、岐阜県・長良川競技場)

ブレイクした2001年。「縁起がいい」という前髪をくくった「ちょんまげ」がトレードマークだった。12月の全日本実業団対抗女子駅伝ではエース級がそろう3区で16人抜きの快走で区間賞。レース後の会見にも愛らしい、ちょんまげ姿で現れた。

 

(2002年1月、京都市内)

第20回全国女子駅伝では京都チーム9区を任された。沿道からは大声援が送られ、笑顔で快走し優勝のゴールテープを切った。成人式のために伸ばしていた髪で結った「ちょんまげ」はこのレースで見納めとなった。