車体に楽しいラッピングを施した宇治田原町の町営バス(同町提供)

車体に楽しいラッピングを施した宇治田原町の町営バス(同町提供)

謎バスの参加を呼び掛けるチラシ

謎バスの参加を呼び掛けるチラシ

 鉄道駅のない京都府宇治田原町で、町内を循環する町営バスの利用を促進しようと、さまざまな取り組みが進められている。今夏には運行ルートを見直すほか、乗客向けクイズや車内飾り付けの実施などを通し「町民の足」としてアピール、さらなる普及を図る。


 2月下旬に行われた町地域公共交通会議。7月に開庁する新庁舎へ、町営バスの全便ルート延伸が決まった。新庁舎は現在の役場から直線距離で約1・4キロ。会議では、利便性を保ちつつ、大幅に運行時間が増えないようなルート設定について話し合われた。

 町は、バスを移動手段だけでなく、町の「魅力発信装置」としても位置付ける。2018年からバスに乗ってクイズに答える「謎バスからの挑戦状」を実施。運転手から渡される問題の紙を手に、町内のさまざまな場所をまわって答えを探す中で、参加者は町の新たな魅力に気付く。

 ほかにも、子どもが季節の飾り付けをする「車内デコレーション」、小学生がバスの乗車を体験する「モビリティマネジメント」など、バスへの愛着を育てる取り組みが行われている。

 町営バス利用者は、15年度の1万4923人から、18年度には1万5768人に増加した。禅定寺までの「北ルート」と大道寺までの「南ルート」計24便が、こまめに地域をまわっている。週2回「高尾ルート」もある。4月からは茶室をイメージした京阪バスの「宇治茶バス」の運行も予定しており、町営バスを使っての町内周遊の動きはさらに広がるとみられる。

 町営バスは月~金曜に運行。無料。誰でも利用でき、好きな場所で乗降が可能。