木村さん夫妻が開発した京都府城陽市産のイチジクがまるごと入ったレトルトカレー(市役所)

木村さん夫妻が開発した京都府城陽市産のイチジクがまるごと入ったレトルトカレー(市役所)

 京都府城陽市特産のイチジクの実をまるごと入れたレトルトカレーを、栽培農家が開発した。1食分に形を極力残した実1個を入れ、実の甘さを際立たせるスパイシーなルウに仕上げた。

 開発したのは同市枇杷庄の木村正樹さん(54)、有美子さん(49)夫妻。約1・3ヘクタールの畑でイチジクを育て、京都や東京の市場に出荷したり、菓子店に卸したりしている。
 同市は農産物などの生産、加工、販売を一体的に行う6次産業化を進めている。市の推進組織メンバーを務める正樹さんに、友人で食品の包装資材製造を手掛けるフタバ(同市平川)の森本晃平さん(54)が協力。大阪でご当地カレーを作る企業と夫妻をつなぎ、開発が始まった。
 味付けは有美子さんが担当。イチジクのぷちぷちとした食感を生かすため、形を残すことにこだわった。風味を生かすため肉を入れず、タマネギやチキンスープで味に深みを出すなど改良を重ねた。パッケージ製造はフタバが担う。
 推進組織発の初めての商品で、夫妻は「イチジクのPRはもちろん、市内の人が6次産業化に挑戦するきっかけになれば」と願う。
 初回生産は1800箱で、1箱(230グラム)648円。6日から同市寺田の文化パルク城陽の南側にある直売所「城陽旬菜市」で売る。JA京都やましろが市内で運営する直売所でも販売を予定している。市はふるさと納税の返礼品への追加も検討する。