塾で勉強する中学生。新型コロナウイルスの感染予防のため間隔を空けている(大津市中央1丁目・大津数学塾ペガサス)

塾で勉強する中学生。新型コロナウイルスの感染予防のため間隔を空けている(大津市中央1丁目・大津数学塾ペガサス)

 新型コロナウイルス感染拡大予防に向け中学校が一斉休校し、10日の滋賀県立高入試を前に、受験生が通う学習塾では、休講か授業継続かで判断が分かれている。大手の多くが「安全を最優先」と休講する一方、「生徒の不安を解消したい」として授業を続ける個人経営塾もある。

 県立高入試は10日に学力検査、一部校で11日に実技がある。しかし直前の2日以降、中学校が休校し、受験生に不安が広がっている。中主中3年の女子生徒(15)=野洲市=は「急に環境が変わり、勉強に集中できるだろうか」と不安を漏らす。
 大手塾の多くは休講対応する。小中高生が対象の学習塾約30校を県内で運営する「成基コミュニティグループ」(京都市)は、14日まで生徒の来校を控えてもらう。担当者は「子どもの安全を最優先した」とする。県内で24校を運営する「京進」(同市)も8日まで休講だが、主に受験生を対象に教室での自習は許可する。
 一方、通常通り授業を行う塾もある。草津市草津3丁目の「松塾」では、高校受験を控える中学3年生に週3回3時間指導する。運営する國松延定さん(47)は「生徒も少なく感染リスクは低いと考える」と話す。
 3日は受験生4人に数学と理科の過去の入試問題を解かせ、解説した。中2の夏から同塾に通う玉川中3年の女子生徒(15)=草津市=は「今、塾で学べるのは安心」と喜び、母悦子さん(52)は「本当は休ませるべきかもしれないが、時期が時期なので」と複雑な思いを語った。
 個別指導塾「大津数学塾ペガサス」(大津市中央1丁目)は3日から、一度に教室に入る生徒数を通常の半数以下に減らす一方、開校時間を3時間早めて授業数を増やした。川西正晃塾長(60)は「休校も検討したが、受験生にとっては一番重要な時期で要望も多かった」と話す。