京都地裁

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 京都府福知山市の中学校でのいじめを巡り、情報公開請求後に学校日誌が破棄されたとして、同市の女性が市に慰謝料を求めた訴訟の判決が4日、京都地裁であった。久留島群一裁判長は「原告による大量の公文書開示請求により、事務の遂行が困難になった」として市の故意を認めず、女性の請求を棄却した。

 判決によると、原告の女性は2015年、長女が12年に中学校でいじめを受けていたとして市などを提訴。18年2月、訴訟に関連して、市に08年度から5年分の学校日誌などの公文書開示請求を行った。市は、18年5月、いずれの文書も同年4月に保存期間が経過したため廃棄したと通知した。

 判決理由で久留島裁判長は、原告による公文書開示請求は100件を超え、市側の事務量が多くなっていたとして「日誌の破棄には原告にも責任の一端はある」とした。開示請求書には、市職員を中傷する内容もあったことから「請求は、業務を妨害する趣旨で行っていたものと推認されてもやむを得ず、市の情報公開条例の目的を著しく逸脱する」と指摘した。

 原告の長女に対するいじめを巡っては、昨年7月、京都地裁が同級生の不法行為を認め、同級生4人に対して計約25万円の支払いを命じる判決を言い渡している。