滋賀県内の特別支援学校が休校になり、テレビを見るなどして自宅で過ごす親子

滋賀県内の特別支援学校が休校になり、テレビを見るなどして自宅で過ごす親子

 新型コロナウイルス対策で休校する滋賀県内の特別支援学校に通う児童や生徒らの保護者らが、急きょ自宅での子どものケアが必要となり、対応に苦慮している。各学校は家庭への聞き取りなどでニーズの把握をし、必要に応じて子どもの預かりを行うが、保護者は「もっと家庭の負担を減らす対策をとってほしい」と訴える。

 県内の15校には児童や生徒計約2100人が通うが、国の要望を受け、2日から全校が休校している。子どもたちへの多様なケアが必要なため、国は福祉事業者などの準備が整うまで、預け先がない子どもを学校で受け入れるよう求めている。県教育委員会は、福祉サービスを受けられないなどの事情がある子どもに限り、学校での預かりを認めている。
 県内の女性(47)は休校決定後、特別支援学校高等部2年の長男(17)を週1~2回、福祉サービスに預けることに決めた。だが、自宅で世話をする時間も増えた。自身もめまいなどを繰り返すメニエール病を患う中、「日々、子どものストレスもたまる。定期的な登校日などで子どもが気分転換でき、家庭の負担も減らすようにしてほしい」と願う。障害者福祉事業所で働く女性(49)には、肢体が不自由で重度の知的障害がある特別支援学校中学部1年の長女(13)がいる。障害児支援事業所の放課後デイサービスなどを利用することにしたが、「福祉まかせでなく、支援が届かない家庭がないよう、学校はこまめに連絡してほしい」と求める。
 子どもを受け入れる福祉事業所なども厳しい対応を迫られている。通常は午後に開所する「放課後等デイサービス フレンズ」(大津市)や「さくら南郷の家」(同)は午前10時から業務を開始して対応する。南郷の家の管理者南井啓輔さん(43)は「保護者から助かるという声が多い。職員も長時間勤務となり、体力的に持つか心配だ」と打ち明ける。
 県教委特別支援教育課によると、各学校には通常通りに教職員が勤務するが、4日までに受け入れたのは延べ13人にとどまる。現状を踏まえ、各学校に対し、放課後デイサービスを行う事業者から要請があれば、学校職員を派遣するよう通知した。
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 京都府内の特別支援学校の多くは特別な事情がある場合、児童生徒を5~13日をめどに受け入れる。府立は全14校(分校含む)で実施。京都市立は総合支援学校8校のうち北、東、西、呉竹の4校で対応、スクールバスや給食を継続する。
 府と京都市の両教育委員会は方針決定後、保護者に速やかに伝えた。府教委には決定前の2日に府自閉症協会から受け入れの要望書が提出されたという。
 京都市立東総合支援学校(山科区)は児童生徒約140人の3割程度を受け入れる予定。森田香織校長は「普段以上に健康観察に気を付けたい」と話した。