京都地裁

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 京都府向日市のアパート駐車場で昨年6月、女性の遺体が見つかり住民ら3人が逮捕された事件で、死体遺棄罪に問われた向日市職員(30)の論告求刑公判が5日、京都地裁(柴山智裁判官)であった。検察側は「役割は重要で、公務員として法令を順守する立場だった」として、懲役1年6月を求刑。弁護側は「主犯に精神的に抑圧されていた」と情状を訴え、結審した。判決は26日。


 起訴状によると、市職員はケースワーカーとして担当していた男(56)=傷害致死罪などで起訴=と共謀し、昨年6月1日、男のアパートに同居していた女性=当時(43)=の遺体をブルーシートなどで覆って隠し、4~5日には男の知人男(52)=死体遺棄罪で有罪確定=と3人で、市職員名義で借りたアパート2階の一室に、11日まで遺体を隠したとしている。
 論告で検察側は、市職員が男の対応に苦慮していた状況には同情すべき点があるとしつつも「警察に相談するなど犯罪に加担しないことは十分可能だった」と指摘した。
 一方、弁護側は、犯行直前まで約7カ月間、男から長時間の電話で不当要求を受けており、「上司は事態を把握しながら組織的対応をせず、警察との連携による対策も講じなかった。1人で孤立を深めて犯行に関与してしまった」と訴えた。最終意見陳述で、職員は「迷惑をかけた全ての人に心からおわびしたい」と述べた。