滋賀県野洲市学校給食センターから提供を受けた牛乳を積み込む「フードバンクびわ湖」の堀共同代表(同市八夫)

滋賀県野洲市学校給食センターから提供を受けた牛乳を積み込む「フードバンクびわ湖」の堀共同代表(同市八夫)

冷蔵庫に一時保管していた材料の大根。廃棄を免れた(滋賀県高島市安曇川町田中・安曇川学校給食センター)

冷蔵庫に一時保管していた材料の大根。廃棄を免れた(滋賀県高島市安曇川町田中・安曇川学校給食センター)

 新型コロナウイルス対策による一斉休校で給食の停止を余儀なくされる中、食材の廃棄を防ごうとする動きが滋賀県内で活発化している。多くの市町が、食品ロス削減に取り組むボランティア団体に無償で譲渡し、福祉施設などに届けてもらっており、有効活用につなげようとしている。

 2~23日に小中学校に約6万食を提供する予定だった高島市。業者にキャンセルできず、納入した野菜やチキンハムなど計約400キロを学校給食センターに一時保管していた。しかし、賞味期限も考慮し、市は5日までに、食材ロス防止活動で連携する団体「フードバンクびわ湖」(甲賀市)の高島支部に譲渡。食材は高島市内の学童保育所や特別養護老人ホームなどに配られたという。
 市教委学校給食課の長瀬千恵美課長(54)は「食材の受け取りに協力していただき、廃棄をゼロにすることができた」と胸をなで下ろす。センターでは引き続き、米や調味料を保管しているが、4月以降の給食に使用する予定だ。
 野洲市学校給食センターには5日午後、同団体のスタッフが訪れ、牛乳3千本のほか、キュウリやタマネギなどの野菜など計約400キロを受け取った。この日までに、東近江や甲賀などの市教委から、3トントラック3杯分の食材の提供を受け、守山市からも受け入れを予定。県内各地の福祉施設などに届ける堀豊共同代表(43)は「食材が欲しい人はいくらでもいる。廃棄する前に一声かけてもらいたい」と呼び掛ける。
 「フードバンク滋賀」(草津市)も4日、東近江市の蒲生学校給食センターで大根やジャガイモなどの野菜を中心に計約200キロの提供を受けた。草津や甲賀など湖南地域を中心に約50の生活困窮世帯や草津市内の障害者施設などに配りきった。太田茂雄代表(39)は「食品ロスを出さないために目いっぱいできることをやらせてもらいたい」と意気込む一方、ボランティア活動のため参加できるメンバーも限られるとし「猫の手も借りたい状況。これを機に活動を理解し、加わってくれる人が増えれば」と願う。