現代美術作品を通して多様な性を考える企画展「いろいろな性を生きる」(京都市下京区・しんらん交流館)

現代美術作品を通して多様な性を考える企画展「いろいろな性を生きる」(京都市下京区・しんらん交流館)

 映像作品を通して多様な性の在り方を考える企画展「いろいろな性を生きる」が、京都市下京区のしんらん交流館で開かれている。昨年の「あいちトリエンナーレ」で展示された現代美術家の2作品を上映、名前を変えることで自身の性と向き合う人たちの姿を伝えている。

 アートユニット「キュンチョメ」として活動するホンマエリさんとナブチさんの作品。「わたしは世治(せいじ)」と題した11分の作品は、性別適合手術により女性の「彩乃(あやの)」から男性の「世治」となった人物に取材。子どものころから抱き続けていた性の悩みを初めて母親に打ち明け、2人で新たな名前を朱書きする。

 1本の筆を2人で持ちながらも母親に対する葛藤や子どもへの思いをぶつけ合う姿が描かれ、自分らしく生きることと名前の関係を考えさせられる。

 もう一つの作品「声枯れるまで」も名前を変えた人たちを取り上げており、ホンマエリさんは「自分の生きざまを信じて名前を変える行為は美しい。何かを信じるという意味では信仰にも通じるのでは」と話している。
 3月8日の「国際女性デー」に合わせた企画で、多様な性について分かりやすく解説するパネル展示もある。23日まで。無料。午前9時~午後5時。火曜休館。