出入り口前に消毒液が置かれた献血ルーム四条。血液の安定確保のため、献血の協力を求めている(京都市下京区)

出入り口前に消毒液が置かれた献血ルーム四条。血液の安定確保のため、献血の協力を求めている(京都市下京区)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全国で献血者が減っている。京都府内でも2月中旬以降、企業や学校などを訪れる移動献血バスのキャンセルが20件に上り、さらに増える可能性があるという。府赤十字血液センター(京都市伏見区)などは「年度末はもともと献血協力者が少なく、ダブルパンチ。安定確保のために、足を運んでほしい」と呼び掛けている。

 「献血協力者の深刻な減少が続いています」。日本赤十字社は2日、公式サイトで異例のメッセージを発表した。国の新型コロナウイルス対策の基本方針が出された2月25日以降の5日間で、確保できた血液量は当初計画の87・7%にとどまったという。
 府内でも感染防止や催しの中止を理由に、企業や団体、学校などから献血バスのキャンセル連絡が相次ぎ、6日現在で20カ所約630人分に上る。中止分は一部振り替えられたが、協力者数が不透明な街頭での実施が多いという。
 府赤十字血液センターの中野真也献血係長は「阪神大震災や東日本大震災の時も厳しい状況だったが、地域や期間が限られていた。今回は全国的な広がりの上、先行きも見通せない」と指摘。献血者がさらに減れば、在庫に影響し、輸血を必要とする人に届かない可能性も出てくるという。
 献血バス以外に、京都市内には献血ルームが3カ所あり、有効期限が4日間の血小板製剤など、成分のみを提供する「成分献血」にも対応。各ルームには消毒液を置き、献血前には検温もしている。献血ルーム四条の坂本靖之出張所長は「安定的な血液の確保が何よりも大切。来られる方が集中しないよう予約をお願いしたい」としている。