2位でゴールするワコールの安藤(ナゴヤドーム)

2位でゴールするワコールの安藤(ナゴヤドーム)

  東京五輪マラソン女子代表の最終選考会となる名古屋ウィメンズマラソンが8日、名古屋市のナゴヤドーム発着で行われ、22歳の一山麻緒(ワコール)が日本歴代4位の2時間20分29秒で初優勝した。ワコール勢の安藤友香は2位、5大会連続の五輪出場を目指した福士加代子は30キロすぎで棄権した。

■「安藤、安藤とたくさんの応援が聞こえた。涙が出てきた」

 2位で戻ってきた安藤は笑顔だった。岐阜県出身で地元とも言える地でのレースに、「安藤、安藤とたくさんの応援が聞こえた。涙が出てきた」。昨年2月にワコールへ移籍後も結果が伴わない日々が続いたが、「やっと弾けるような走りができた。『ニュー安藤』を見せられた」と充実感をにじませた。

 初マラソンだった2017年の名古屋で出した2時間21分36秒の自己ベストは、今回の国内招待選手の持ちタイムで最速だった。同年の世界選手権にも出たが、以降はけがが重なり移籍も経験した。京の地で得たのが新たな仲間の存在だった。「考え込んでいると、福士さんが『考えすぎなんだよ』と声を掛けてくれたり。ちょっとした言葉が響いた」と言う。
 昨年9月のMGCで8位に終わると、駅伝に向けたチーム練習で仕切り直し。そして、マラソンに向けて一山とともに米国での厳しい高地合宿を乗り切った。「これまでの自分も昨日までの練習もすべて忘れ、今できることに全力を注いだ」と言い、30キロ過ぎの苦しい終盤には、沿道にいた永山監督の「諦めるな」の一言で目覚めたという。力を出し切った末の「セカンドベスト」は、復活を示す好タイムだった。