換気のために窓が開けられた教室で思い思いに遊ぶ園児(5日、京都市下京区・アソカ幼稚園)

換気のために窓が開けられた教室で思い思いに遊ぶ園児(5日、京都市下京区・アソカ幼稚園)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止の休校要請で幼稚園は対象外となり、京都府内の75%を占める私立幼稚園が休園を巡って独自の判断を迫られている。通常通りの開園や保育が必要な園児ら一部の受け入れをする園が大半で、完全休園は1割にとどまる。各園は感染のリスクと園児の生活の場の確保に悩んでいる。

 京都市下京区の私立アソカ幼稚園では市立学校の休校が始まった5日から、登園を保護者が判断する「自由登園」としている。登園の意思を事前に保護者に確認し、園児の9割の約150人が5日以降も登園する予定だったが、通園範囲内にある飲食店の従業員の感染が前日に判明し、5日の登園は主に共働き家庭の30人だけだった。
 同日は感染予防の換気として教室の窓を常に開け、教員はマスク姿で園児に接した。末廣敬邦園長は「なるべく自宅で過ごしてもらうよう保護者にお願いしているが、家庭の事情はさまざま。園児にとって園は大切な生活の場なので葛藤はある」と状況に応じてその都度判断する考えだ。
 府文教課の4日までの調査によると、私立の141園(認定子ども園を除く)のうち、自由登園や保育が必要な園児だけが登園する「一部休園」が5割と最も多かった。通常通りの開園は4割だった。近年、私立では共働き世帯の子どもでも通えるよう通常の教育時間以外に対応する「預かり保育」を充実させており、多くで完全休園が難しくなっている。
 また府内13市町に47園ある公立も自治体で判断が分かれ、小学校などに準じた完全休園は宇治、城陽、木津川3市の計8園。京都、京田辺2市の計23園は保育が必要な子どもだけを受け入れた。福知山、八幡市など残り8市町の計16園は通常通り開園している。
 京都府私立幼稚園連盟の川名マミ理事長は「地域の実情や保護者の就労状況が園によって異なる中、それぞれで子どもや家庭に寄り添った柔軟な判断をしてもらえている」と話す。