京都市の担当者(右)からマスクを受け取る介護事業所の担当者=中京区

京都市の担当者(右)からマスクを受け取る介護事業所の担当者=中京区

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、京都市が市内の高齢者施設や訪問介護事業所などにマスクの充足状況を尋ねたところ、半数以上が「在庫なし」と回答したことが、市への取材で分かった。

 厚生労働省からの依頼を受け、市内の特別養護老人ホームや訪問介護事業所など2276事業所に、4日時点の一般用マスク、医療用マスク、消毒用アルコール、使い捨て手袋などの充足状況を尋ねた。6日正午までに955事業所から回答があったという。
 このうち、52%に当たる498事業所が一般用マスクが「在庫なし」と回答した。「在庫あり」でも「今後入荷がなかった場合に1カ月以内に不足する」とした340事業所を合わせると、8割以上の事業所がマスク不足で困窮していることが分かった。医療用の「サージカルマスク」も41%の397事業所が在庫が無かった。
 また、消毒用アルコールも21%に当たる207事業所が「在庫なし」と回答した。介護用のガウンは40%の390事業所、介護や医療で使われる使い捨ての「ディスポーザブル手袋」は10%に当たる96事業所でそれぞれ在庫が無いという。
 市は、一般用、医療用ともにマスクの在庫なしと答えた78の訪問介護事業所に、50枚入りのマスク1箱を手渡した。受け取った上京区の事業所担当者は「ヘルパーが感染の媒介にならないよう気をつけなければならないが、在庫の10箱が既に尽きた。早く収束してほしい」と話していた。
 厚労省は近く全国の都道府県、政令指定都市、中核市の状況をまとめる予定。