森澤会長(左)から委嘱状を受け取るホアンさん=京都府城陽市寺田・市国際交流協会

森澤会長(左)から委嘱状を受け取るホアンさん=京都府城陽市寺田・市国際交流協会

 技能実習生を中心にベトナム人の人口が増えている京都府城陽市で、今月末にベトナムへ帰国する実習生のホアン・テイ・フォン・ハーさん(33)が、同国出身者として初めて、市国際交流協会の交流大使になった。10日に委嘱されたホアンさんは「日本の絵本を翻訳し、ベトナムの子たちに紹介したい」と意気込んだ。

 城陽市のベトナム人人口は5年間で9人から168人へと急増。国際交流協会は、市とベトナムの橋渡し役となってくれることを期待して委嘱を決めた。
 協会が過去に委嘱した大使31人は、AET(英語指導助手)や交流のある姉妹都市の職員が中心だった。

 ホアンさんは、城陽に滞在した約3年間、協会内でボランティアが運営する日本語教室で学び、日本語能力試験の最難関「N1」に合格。「指導してくれた支援者や協会職員に感謝したい」と言う。協会が進める防災情報の多言語化にも協力してきた。旅行で26都道府県を訪ねたり、日本語学習の成果を発表する会で「家紋」について調べたことを話したりするなど、日本文化を熱心に学んだ。

 帰国後は、ベトナム・ダナンにある日本の水産加工会社の現地法人に就職する。

 協会の森澤博光会長から委嘱状を受け取り、「ダナンで、城陽市民と現地の人が絆を深められるよう頑張る。現地にある大学の学生を日本に連れてきたり、日本の人を招いたりする機会を持てれば」と話した。