チンパンジーが暮らす類人猿舎の壁に投影された映像作品(京都市左京区・市動物園)

チンパンジーが暮らす類人猿舎の壁に投影された映像作品(京都市左京区・市動物園)

 京都市動物園(左京区)の類人猿舎内に、チンパンジーと来園者の双方が操作できる映像作品を投影し、人とチンパンジーのコミュニケーションを図る試みが21日から始まる。報道関係者向けの内覧会が10日に同園であり、森を再現した映像にチンパンジーが触れる様子が公開された。

 岡崎地域を舞台に、市などが初開催する「KYOTO STEAM―世界文化交流祭」の一環として、同祭実行委員会が主催。同園職員や研究者、芸術家らが協力する。
 チンパンジー6匹が暮らす猿舎内の壁や床に、類人猿の故郷の森をテーマに美術家人長果月(ひとおさかづき)さんらが手掛けた映像作品を投影。天井や遊具のブイ(浮き)に取り付けたセンサーがチンパンジーの動きに反応することで、映像が変わったり音が流れたりする。来園者も猿舎前のブイを動かし映像を変えることで、チンパンジーの行動の変化を観察できる。
 すでに2月中旬から投影を始めたといい、この日はチンパンジーが壁の映像に勢いよく触れたりブイを動かしたりしていた。
 実行委チーフディレクターを務める同園の坂本英房副園長は「研究とアートを両立させるとともに、チンパンジーの退屈な時間を減らすことができれば」と話している。29日までの午前10~11時と午後2~3時。23日休園。要入園料。