卒業生を代表して旅立ちの言葉を読み上げる生徒(13日、京都市南区・洛南中)

卒業生を代表して旅立ちの言葉を読み上げる生徒(13日、京都市南区・洛南中)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、学校の卒業式の縮小や卒業生を送り出す行事の中止が相次いでいることについて、京都新聞社は、双方向型報道「読者に応える」のLINEで児童・生徒や保護者の思いを募った。思い描いていた門出を迎えられなかった悔しさ、ハプニングを乗り越えて子どもが成長することへの期待―。寄せられた多くの声の中から一部を紹介する。


 京都市内の公立高を今月巣立った西京区の男性は、卒業式で恒例の吹奏楽部の演奏が録音で代用されたといい、「音源では覇気がないように感じられ、少し物寂しかった」と残念がった。左京区の小6女児は卒業式の縮小を「正直ショック」と嘆き、「体育館ではなく運動場で行うと感染拡大も防げ、保護者もより多く呼べるのではないか」と訴えた。
 兵庫県伊丹市の女性(22)は、通っていた佛教大の卒業式がなくなった。楽しみにしていたはかまを着られなくなったうえ、卒業旅行もなくなり、「この気持ちをどこにぶつければ良いのか。一生忘れることのできない思い出になった」と思いの丈をつづった。
 
 中3男子の母という右京区の女性(47)は、「3年生を送る会」などの行事が中止になったことについて「学校が大好きだったから、余計に悔しいのでは」と息子を気遣い、「数年後の成人式の後は同窓会があるらしいから、今回のことを元気に振り返るよう頑張り続けてもらいたい」とエールを送った。
 
 高2で野球部員の息子を持つ山科区の女性(49)は、卒業式に在校生が出席できなくなり、先輩に記念品や花束を直接手渡せなかったとして、「時期が本当に悪すぎた」と息子のやるせない思いを代弁した。
 
 山城地域に住む女性(48)は、中学を近く卒業する娘が、教員や親、友人たちへの感謝の心を込めた詩を懸命に制作していると書き送ってきた。卒業式は短縮されるが、式後に卒業生たちが詩を朗読する予定といい、「違う意味で特別に印象に残る卒業式になるよと励ましながら、その時を待っています」と企画の実現を祈った。
 
 山科区の40代女性は中3の息子が不登校だっため、京都市の学習支援施設「ふれあいの杜」に通っていた。学校とは別に施設でも卒業式が予定されていたが、急きょ中止になったといい、「不登校児にはもう一つの卒業式がなくなったことを知ってほしい」と思いをつづった。

 小学校を卒業する息子がいる伏見区の女性(45)は「3月に残っていたお楽しみや思い出づくりを体験させてあげられなかったことが残念。なんとか、お世話になった先生方に送り出していただけることを願っている」とつづった。
 
 中学1年の長女と小学4年の長男を育てている下京区の女性(47)は、大人が心配する以上に子どもたちは自分で考える力があるとして、この春卒業する児童・生徒に対しても「一生の思い出は子どもたち自身が工夫してつくり上げる」と信じる大切さを説いた。