滋賀県立総合病院(守山市守山5丁目)

滋賀県立総合病院(守山市守山5丁目)

いを指摘した画像診断報告書の見落としを謝罪する一山病院長(左から2人目)=大津市京町4丁目・県庁

いを指摘した画像診断報告書の見落としを謝罪する一山病院長(左から2人目)=大津市京町4丁目・県庁

 滋賀県立総合病院(守山市)は10日、2014年に男性患者=当時60代=のがんの疑いを指摘したコンピューター断層撮影(CT)の画像診断報告書を主治医が見落とし、約3年後に患者がぼうこうがんで死亡した、と発表した。

 同病院では15~17年、別の医師による同様のミスがあり、80代だった男性が肝臓がんで死亡した。一山智病院長は、今回の見落としが男性患者の体調に悪影響を与えたことを認め、「亡くなられた患者さま、ご遺族に深くおわびする」と謝罪した。
 同病院によると、男性患者は14年、循環器内科を受診した。40代の男性主治医は下肢の動脈硬化を疑い、CT検査を実施。放射線診断医による同報告書には「ぼうこうがんの疑い」と記されていたが、主治医は専門外の部位だったため、確認していなかった。男性は10カ月後、体調不良で泌尿器科を受診し、ぼうこうがんと診断され、同病院で治療を続けたが17年にぼうこうがんで死亡したという。
 会見した一山病院長は「見落としで手術機会を逸した。4例目の見落としで責任を感じている」などと述べた。同病院は今後、遺族に謝罪するほか、外部団体に診断の遅れが男性患者に与えた影響を調査してもらう。同病院は15~17年のミスを踏まえ、同様のミスがないか、14年1月から19年12月の同報告書を調べていた。