ハンドベル演奏などを収録し、動画を制作した明徳小6年児童の保護者(京都市左京区)

ハンドベル演奏などを収録し、動画を制作した明徳小6年児童の保護者(京都市左京区)

「みんなの卒業式」

「みんなの卒業式」

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、京都市内の小中高校でも、卒業式の規模縮小や、卒業生を送り出す催しの中止が相次いでいる。制約がある中でも大切な思い出を共有しようと、卒業式で披露する予定だった合唱を映像に残したり、校内放送で在校生がメッセージを伝えたりと、各校が工夫している。 

  明徳小(京都市左京区)では、10日に開催予定だった6年児童97人と保護者、教師が集う感謝の会が中止になった。このため、保護者有志が急きょ、会で披露するはずだった歌や楽器演奏を収録した動画を制作し、子どもたちや教師に思いを伝えた。
 卒業生の保護者は、委員を中心に感謝の会で歌う合唱やリコーダー、ハンドベルの演奏練習に取り組んできた。中止が決まると「保護者として何かできることを」と、委員ら有志が集まって歌や演奏を録音。「本当は一緒にお祝いしたかったけれど 大急ぎで…でも心を込めて、作りました」とのメッセージや思い出の写真を音楽に重ねて、動画を完成させた。
 休校前日だった今月4日朝、完成したばかりの動画データを「時間が取れたら流してほしい」と、担任に手渡した。動画はスケジュールの合間を縫って上映された。
 大勢で集まることが難しいため、収録に声をかけたのは委員を中心に20人ほど。委員のストレフォード愛子さん(44)は「自分も参加したいと思っていた方には、声をかけられず申し訳なかった」と声を詰まらせたが、「あの状況で最大限のことができた。みんなの心に深い思い出としてして残ると思う」と振り返った。

 京都新聞社をはじめ地方紙9社(北海道新聞、東奥日報、岩手日報、東京新聞、新潟日報、中国新聞、徳島新聞、西日本新聞)は「#みんなの卒業式」という共通テーマで卒業に関係した話題や読者の声を集め、各紙やウェブサイトで紹介します。