女子学生に届いた病院の見学受け入れ中止を伝えるメール(滋賀県草津市)

女子学生に届いた病院の見学受け入れ中止を伝えるメール(滋賀県草津市)

 新型コロナウイルスの感染拡大は、医療を志す看護学生らの就職活動にも影響を及ぼしている。多くの病院は毎春、採用活動の一環で看護学生の就職試験前の病院見学(インターンシップ)を受け入れているが、今年は感染リスクを念頭に中止する病院が出ている。滋賀県内の学生からは「職場の雰囲気を知らずに就職試験を受けることになる」と戸惑う声が上がっている。

 「医療機関として、他の施設以上に感染リスクに注意した」。毎年3~4月に学生の見学(半日または1日)を受け入れている大津市民病院(大津市本宮2丁目)は、2月27日の政府の一斉休校要請などを受け、受け入れ中止を決定。担当者は「職場の雰囲気や業務内容を知ってもらう重要な機会だが、苦渋の決断」とし、申込者約60人に理解を求めたという。採用試験は夏以降で、今後、見学を受け入ることも検討しているという。
 7月以降に採用試験を行う滋賀医科大付属病院(同市瀬田月輪町)も毎春、職場を案内し、研修制度や待遇などを説明している。今年も3月5日まで受け入れていたが、感染拡大を受け中止に。21日の就職説明会も取りやめた。
 参加の申し込みをしていた女子学生(22)=草津市、滋賀医科大看護学科3年=は、京都や大阪の病院見学も中止となり「看護学生はインターンで就職したい病院を選ぶことが多いのに、残念。資料だけでは病院の雰囲気はつかめず、どう決めたらいいのか」と困惑する。
 一方、通年で見学を受け入れる大津赤十字病院(大津市長等1丁目)は「看護学生が業務内容などを知る重要な機会」として、学生に手などのアルコール消毒やマスク着用、検温を必ずしてもらい現在も受け入れている。ただ、今後の状況を見て中止にする可能性もあるという。