教え子たちの写真でアルバムを手作りする福井教諭(京都市上京区・嘉楽中)

教え子たちの写真でアルバムを手作りする福井教諭(京都市上京区・嘉楽中)

「みんなの卒業式」

「みんなの卒業式」

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、京都市内の小中高校でも、卒業式の規模縮小や、卒業生を送り出す催しの中止が相次いでいる。制約がある中でも大切な思い出を共有しようと、卒業式で披露する予定だった合唱を映像に残したり、校内放送で在校生がメッセージを伝えたりと、各校が工夫している。 

 嘉楽中(京都市上京区)では、13日に開く卒業式のプログラムを短縮するため、卒業生59人が1月から練習してきた合唱「遥(はる)か」と「旅立ちの日に」を披露できなくなった。そこで、4日の音楽の授業で合唱を録画。式当日の開式までの待ち時間を利用し、体育館で出席者向けに映像を流すことにした。


 録画に立ち会った森本康裕校長は「全体で合わせて歌うのは初めてだったのに、気持ちが入っていた。涙ぐむ生徒もいた」と振り返り、「(卒業式の短縮は)致し方ない判断だったが、せめて思い出を残してあげたかった」と思いを語った。
 3年2組を担任した福井みくる教諭(28)は、学校行事などで撮りためたクラスの写真を手作りアルバムにまとめた。教え子一人一人に宛てた手書きのメッセージとともに手渡す予定だ。「臨時休校になり、別れを惜しむ時間もなかったので急きょ作ることにした」といい、「教師になって卒業生を送り出すのは初めてなのに。実感がわかない」としんみり話した。

 京都新聞社をはじめ地方紙9社(北海道新聞、東奥日報、岩手日報、東京新聞、新潟日報、中国新聞、徳島新聞、西日本新聞)は「#みんなの卒業式」という共通テーマで卒業に関係した話題や読者の声を集め、各紙やウェブサイトで紹介します。