二ノ鳥居用に奉納されたヒノキのおはらいに臨む神職や関係者(京都市北区・上賀茂神社)

二ノ鳥居用に奉納されたヒノキのおはらいに臨む神職や関係者(京都市北区・上賀茂神社)

 京都市北区の上賀茂神社でこのほど、境内の「二ノ鳥居」を新調するためのヒノキ4本が奉納された。大分県の山林で育った樹齢約100年の大木で、本殿での奉告祭の後、ヒノキの前で贈呈式があった。

 九州電力の前身企業が1919年に水源涵養(かんよう)のためにつくった山林で育った。昨年に植林事業開始から100周年を迎えたのを機に、記念事業として上賀茂神社に奉納することになった。
 神社の二ノ鳥居は設置から70年近くたち、根元を中心に傷みが激しくなってきたが、高さ約8メートルの鳥居に使える木材は貴重なため神社でも苦慮していたという。
 大分からトラックで運ばれてきたヒノキは1本の直径が75センチ、長さ10メートル。京都で5年ほど乾燥させた後、鳥居に加工されるといい、あいさつに立った田中安比呂宮司は「神社でも鳥居の建て替えを念願していた折のお申し出で、大変ありがたい」と感謝の気持ちを述べた。