時雨の合間をぬって、西京極総合運動公園(京都市右京区)の一角でドローンを上昇させる。青銅色の巨大な勾玉(まがたま)に見えるのは「京都アクアリーナ」だ。地上から見えにくい屋根には、太陽熱温水器のパネルが整然と並ぶ。


「迫力あるわぁ~」と施設管理会社の総支配人東繁さん(63)はうなり、撮影画像に見入った。施設名は、水(アクア)と競技場(アリーナ)を合わせた造語。「勾玉」の中には、国内トップクラスを誇るメインプールや飛び込みプールがある。

 

 11月から3月末までの冬期は、スケートリンクに転換され、フィギュアスケートの宮原知子選手や本田真凜選手、白岩優奈選手ら京都ゆかりのスケーターもこのリンクで練習し、世界へ羽ばたいていった。

 このほか、通年利用できる温水プールやスポーツジムなども備え、景観に配慮して施設の屋上は芝生などで緑化される。幼児たちが駆け回る「現代の里山」は、市民の健康増進やアスリート育成など、多様な役割を担っている。