ジャン=ポール・ローランスや鹿子木孟郎の大作も並ぶ「モネからはじまる住友洋画物語」の会場(京都市左京区・泉屋博古館)

ジャン=ポール・ローランスや鹿子木孟郎の大作も並ぶ「モネからはじまる住友洋画物語」の会場(京都市左京区・泉屋博古館)

 京都市左京区の泉屋博古館で14日から、開館60周年記念名品展Ⅰ「モネからはじまる住友洋画物語」(京都新聞など主催)が開かれる。13日は特別内覧会があり、住友家15代当主の吉左衞門友純(ともいと)と、その息子の寛一、友成が集めた洋画44点が関係者に披露された。

 友純は1864年、京都・徳大寺家に生まれ、住友家に養子に入り、住友グループの基礎を築いた。文化芸術に造詣が深く、97年に欧米を視察した際、モネの絵画2点を購入。その後も西洋絵画を収集するとともに、日本人洋画家を支援した。
 会場冒頭に2点のモネが並び、浅井忠や鹿子木孟郎(かのこぎたけしろう)ら日本人画家の作品も続く。鹿子木が師事したジャン=ポール・ローランスの「マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち」など歴史画も見ごたえがある。
 友純の長男・寛一は芸術家肌で、画家・岸田劉生と親しかった。会場には「二人麗子図」「自画像」など劉生筆の5点を展示する。
 同じく友純の息子で16代当主を継いだ友成は歌人で、心の内を照らすような詩的な作品を好んだ。ルオーやブラマンクから戦後はシャガール、熊谷守一なども集めている。
 3人の人柄や、明治から戦後までの時代背景も考えながら楽しめる。5月17日まで。全点を通期展示する。有料。