和気あいあいと練習する参加者たち。親が子にばちさばきを教える姿も見られる(京都府亀岡市旭町・旭コミュニティセンター)

和気あいあいと練習する参加者たち。親が子にばちさばきを教える姿も見られる(京都府亀岡市旭町・旭コミュニティセンター)

 京都府亀岡市旭町に伝わる伝統芸能「あさひ太鼓」を受け継ごうと、同町の住民らが旭コミュニティセンターで練習に励んでいる。最近は地域の子どもが太鼓に親しむ機会が少なかったことを受け、昨年末に練習会を復活。幅広い世代の住民が集い、素朴で力強い音色を響かせている。

 太鼓は明治維新のころ、官軍を率いる西園寺公望を村民が太鼓を打ち鳴らして迎えたのが始まりとされる。その後は中断される時期もあったものの、1981年、有志の男性ら12人がグループあさひ太鼓を結成。以来地域で祭りの盛り上げ役を担ってきた。
 だが近年、中心メンバーの死去や高齢化で後継者不足が心配されていた。かつてのように子どもたちにも太鼓をたたいてもらう場を設けようと、昨年12月から毎月第2、3木曜日の夜に練習会を開くことにした。
 2月下旬の練習会には小学生から熟練者まで約30人が参加。「ヤッ」「ハッ」の掛け声で現メンバーが初心者を先導すると、大小の太鼓から息の合った音が鳴り響いた。昔の練習会に参加した親が子に熱心に教える姿もあった。リズムの速さに苦戦していた子どもたちも約1時間の練習で創作曲を習得し、「また次も参加したい」と意欲を見せた。
 地元である7月の納涼祭や10月の秋祭りなどでの発表を控え、川勝信夫さん(70)は「子どもたちも上達し、色んな舞台で披露できたら」と期待を膨らませる。