つぼみが膨らんだサクラの木の下に立てられた看板(長岡京市天神2丁目・八条ケ池東堤)

つぼみが膨らんだサクラの木の下に立てられた看板(長岡京市天神2丁目・八条ケ池東堤)

 新型コロナウイルス感染者が増加の一途をたどる中、今月下旬から予定されていた桜を楽しむ催しが、乙訓地域で相次いで中止になった。感染拡大への懸念のほか、先行きが見通せないことから主催者が判断した。目前に迫った心躍る季節は、風物詩すら満喫できない状況になりそうだ。

 京都府長岡京市で取りやめになったのは、遊歩道が「桜のトンネル」に変わる八条ケ池東堤(同市天神2丁目)でのライトアップ。中ノ島での出店も実施しない。13日には、堤の2カ所に中止案内の看板を設置した。21日から開催予定だったが、主催する市観光協会は「安全面を考えた上での判断。来場者の評判が良かっただけに残念」としている。

 勝竜寺城公園(同市勝竜寺)では、開花時期に合わせて行われる照明演出のほか、夜間の城内ツアーなどの初企画も見合わせた。府洛西浄化センター公園(同)も夜間公開をしない。

 向日市では、向日神社(同市向日町)境内で続けられてきた恒例の「桜まつり」も、主催する実行委員会が開催を断念した。ポスター300枚の製作を終え、来月4、5日の開催へ準備が進められていた。実行委事務局は「見通しがたたず、協力先の企業や商店に迷惑が掛からないように早めに判断した」という。

 桜並木が府の景観資産に認定されている同市西向日地区でも音楽イベントはせず、噴水公園周辺でのライトアップのみ行われる。

 大山崎町では、山崎聖天(観音寺、同町大山崎)での「花まつり」開催が見送られた。満開の桜を背景に、壬生六斎念仏や稚児らの舞が奉納される予定だった。本館への散策路が開放され、桜の名所になっていたアサヒビール大山崎山荘美術館(銭原)も、感染拡大防止策として現在は閉鎖中。再開時期は未定という。