特別公開された涅槃図に見入る市民ら(京都府京田辺市薪・酬恩庵一休寺)

特別公開された涅槃図に見入る市民ら(京都府京田辺市薪・酬恩庵一休寺)

 釈迦(しゃか)の命日とされる旧暦の2月15日にあたる15日、京都府京田辺市薪の酬恩庵一休寺で涅槃会(ねはんえ)が行われた。釈迦が生涯を終える場面を描いた涅槃図3幅が特別公開され、市民らはそれぞれ特徴ある色彩や人物に見入った。

 一休寺は南北朝、室町、江戸後期に製作された涅槃図を所蔵し、1987年から特別公開を続けている。
 今年も方丈で、沙羅双樹の木のもとに横たわる釈迦を多くの菩薩(ぼさつ)や弟子、動物らが囲んで悲しむ涅槃図が公開された。訪れた人は田辺宗一住職から説明を聞いたり、トラやゾウといった動物が歯を食いしばって涙をこらえる様子などを興味深く見たりしていた。
 京田辺市同志社山手の山内通さん(70)、キヨ子さん(68)夫妻は「訪れた日が偶然に涅槃会で、良い日に来られた。製作から時間がたっても色がきちんと残っているのに驚いた」と話していた。