部活中止中、体を動かすため、空き地でキャッチボールをする高校の野球部員ら(大津市内)

部活中止中、体を動かすため、空き地でキャッチボールをする高校の野球部員ら(大津市内)

 滋賀県教育委員会は17日、一斉休校後の春休み中(25日~4月7日)、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上で、校内での部活動や登校日を認めると発表した。県立中学・高校や、特別支援学校計63校に通知した。

 県教委は、ウイルス感染予防のため、3月2日からの臨時休校中、部活や登校日を禁止していた。
 通知によると、部活は校内に限定する。合宿や遠征、他校との練習試合や合同練習、演奏会、展示会などは、中止するか4月8日以降に延期する。生徒や保護者の意向を尊重して参加の強制はせず、風邪などの症状がある場合は参加させないよう求めた。
 登校日は、通知表を受け取ったり、休校中の課題を提出したりし、新年度に備える。学年やクラスごとに日時をずらすほか、できるだけ時間を短縮して、実施してもらう。
 部活も登校日も、検温やマスクの着用、手洗い・うがいといった感染予防対策を徹底するよう指導。部活については、感染者集団「クラスター」が発生しないよう、こまめに室内を換気し、密集を避け、相手と距離を取って会話することの徹底を求めた。体育館などの活動場所や更衣室の使用後は、ウイルスの殺菌効果がある塩素系漂白剤などを使ってのふき掃除も求めた。
 ただ、県教委は、今後の感染拡大の状況次第では、再び禁止することもあるとしている。

 25日からの部活再開方針を聞き、県内の運動部や文化部の部員や指導者からは喜びの声が上がった。
 大津市内の空き地で友人とキャッチボールをしていた高校の野球部員(16)は「長かった。これだけチームで活動しない期間が続いたのは初めてなので」と、ほっとした様子だった。
 2日からの部活禁止中も、素振りやランニングなど自主練習はしていた。チームメイトからは全体練習を望む声も多く、市街地から離れた山の公園などで、十数人が集まって練習したことも。この時期は本来、春季県大会に向けて部活漬けのはずだった。「再開したらブランクを取り返せるよう練習に励みたい」と話した。
 また、大津高書道部顧問の原秀男教諭(65)は「ようやく部活ができる」と声を弾ませた。
 急きょの休校で、部員13人の多くは書道具を家に持って帰れず、この2週間は自宅での練習ができなかったという。再開後は県教委の通知通り、「教室の換気や、部員同士が近づかないよう、感染予防をしっかりしたい」と語った。