除菌効果がある次亜塩素酸水を手渡す奥村さん(右)=草津市橋岡町・管材技研南草津事務所

除菌効果がある次亜塩素酸水を手渡す奥村さん(右)=草津市橋岡町・管材技研南草津事務所

 新型コロナウイルスの感染拡大でアルコール消毒液が品薄となる中、除菌効果がある次亜塩素酸水が注目されている。生成機を所有する湖南市と甲賀市の2企業がこのほど、県内の関係先で同水の無償配布をそれぞれ始めた。関係者たちは「店舗でアルコール消毒液が入手しづらいので、地域に役立ちたい」と思いを語る。

 「管材技研」(湖南市)は草津市の南草津事務所で提供。また建材卸売業「秀熊電建工業」(甲賀市水口町)は本社で配っている。
 次亜塩素酸水は、インフルエンザウイルスやノロウイルスで除菌効果が確認されているという。市販もされ、福祉施設や飲食店などで使われている。生成機があれば水と食塩、少量の塩酸で作ることができる。
 管材技研が運営するデイサービス事業所「だんらんの家南草津」などでは2014年から次亜塩素酸水をキッチン用品やドアノブの消毒に使い始めた。その後、利用者がインフルエンザを患っても事業所内で流行しなくなり、「効果的なので使用範囲を拡大したい」(奥村始社長)と20年1月に約50万円で生成機を購入した。
 今回の無償提供は、奥村さんが「社会全体が混乱している中、自分たちができることをしたい」と決断。同水を受け取った草津市のデイサービス事業所運営、米村淳さん(35)は「消毒液を業者に発注しても品薄で2週間後にしか届かず、本当に助かる」と喜んだ。
 一方、秀熊電建工業は昨年10月、創業60年を機に新規事業として生成機販売に乗りだし、今回、次亜塩素酸水提供を始めた。秀熊順治社長(55)は「長年お世話になった地域への恩返し」と話す。