完成した新しい書庫棟。側面は、閉じた本が並ぶ様子をデザインに取り入れた(京都府精華町精華台・国立国会図書館関西館)

完成した新しい書庫棟。側面は、閉じた本が並ぶ様子をデザインに取り入れた(京都府精華町精華台・国立国会図書館関西館)

書架が並ぶ書庫棟の内部。資料を守るため、温度、湿度が一定に保たれている。

書架が並ぶ書庫棟の内部。資料を守るため、温度、湿度が一定に保たれている。

 京都府精華町精華台の国立国会図書館関西館で、500万冊相当を収める新しい書庫棟がこのほど完成した。関西館の収蔵能力はほぼ倍増し、開館から17年を経て、東京本館(東京都千代田区)に匹敵する規模になった。

 書庫棟は地上6階、地下1階。延べ約2万5千平方メートルで、1階から6階までがすべて閉架の書庫。関西館の収蔵能力が限界を迎え、同館本館の南側に2016年から約141億円をかけて建設した。
 関西館の収蔵能力は、現在の約600万冊(1冊幅3センチ換算)から約1100万冊に増え、東京本館の約1200万冊に近づいた。
 書庫棟は紙資料を守るため、紫外線が少ないLED照明を採用し、書庫内を一定の気温、湿度を保つため、出入り口に二重扉を設けるなどした。
 一般の利用者は入れないが、今後見学ツアーも検討する。同館は「資料を百年、千年と永続保存するための施設ができ、安心している」とし、4月以降に資料の搬入を始める。
 今月、完成式典を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止した。