学校の一斉休校措置を受け、書店に並ぶ子ども向けの学習ドリル(京都市南区・大垣書店イオンモール京都桂川店)

学校の一斉休校措置を受け、書店に並ぶ子ども向けの学習ドリル(京都市南区・大垣書店イオンモール京都桂川店)

在宅勤務の増加に伴う需要で品薄が続くウェブカメラ(京都市下京区・ヨドバシカメラマルチメディア京都)

在宅勤務の増加に伴う需要で品薄が続くウェブカメラ(京都市下京区・ヨドバシカメラマルチメディア京都)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、外出を控えて家にこもる「巣ごもり消費」が活発化している。小中学校・高校の臨時休校や在宅勤務が広がる中、外出を避けるために保存食のまとめ買いや食料品の宅配サービス需要が伸長。家にいる子どもに学年の復習をしてもらおうと、書店では学習教材が売れている。

 「家でずっとテレビやネットを見ているので、少しは勉強してもらいたくて」。京都市南区の大垣書店イオンモール京都桂川店。学習ドリルを買いに来た小学4年の長女の母親(46)=向日市=は話す。

 安倍晋三首相が全国一斉の休校要請をした直後の3月上旬、同社(北区)では小中学校の学習参考書の売り上げが前年の同時期に比べ2・8倍に急伸。学年の全ての授業が終わる前だったため、梅垣直茂執行役員は「1年間の復習ができるドリル類が急に大きく動いている」と語る。

 子どもの食事や弁当も用意する必要があり、保存食需要も伸びる。スーパーの平和堂(彦根市)は3月上旬、冷凍食品やカップ麺の売り上げが20%、コメ類は30%それぞれ増えた。京都府北部が地盤のさとう(福知山市)も同様で、「簡単に調理できるものが子どもの給食代わりになっているのでは」(広報課)とみる。

 食料品の宅配サービスも好調だ。京都生協(京都市南区)は、宅配の売り上げが前年比で18%増えた。無農薬で育てた有機野菜の定期宅配サービスを手掛ける坂ノ途中(下京区)も新規利用が伸び、3月1週目の売上高が2月と比べて2割上昇。ともに1人当たりの単価が増え、野菜やコメのまとめ買いをするケースも目立つという。

 「巣ごもり消費」は、季節商戦にも影響を与える。京都高島屋(同区)は、ホワイトデー関連商品のネット通販の売り上げが前年比2倍に。同店は「外出控えも影響した」(広報・IR室)と分析する。

 一方、家電量販店ではパソコン周辺機器が伸びる。感染防止のため企業が在宅勤務を相次ぎ導入する中、ヨドバシカメラマルチメディア京都(同区)はパソコン売り場にテレワークコーナーを特設。テレビ会議などに使うウェブカメラは特に人気で、品薄が続く。店員は「製造元の供給が追い付いておらず、いつ入荷できるかはっきりとお伝えできない」と話す。

 ヨドバシカメラ(東京)によると、ウェブカメラや小型マイク付きヘッドホンの2月の全店売り上げは前年の5倍に拡大。このほか暖冬で振るわなかった加湿器も新型コロナウイルスの感染拡大で春先から異例の伸びをみせ、全国的にトイレットペーパーが極度の品薄になった2月末からは、紙を節約できる温水洗浄便座がよく売れたという。