満開の桜の下で卒業の記念撮影を楽しむ袴(はかま)姿の女子大生ら=18日、京都市上京区・京都御苑

満開の桜の下で卒業の記念撮影を楽しむ袴(はかま)姿の女子大生ら=18日、京都市上京区・京都御苑

 頭上から降り注ぐピンク色のシャワーの下で、あでやかな草花の和柄が咲き乱れていた。京都御苑(京都市上京区)内の近衛邸跡。早咲きのシダレザクラ(糸桜)を撮影しようと訪れると、大学卒業の記念撮影を楽しむ女子大生たちの袴(はかま)姿に目を奪われた。

 卒業シーズンを迎え、近くの大学の卒業生や保護者らが集まり、スマートフォンやカメラでシャッターを切っている。同志社女子大では、新型コロナウイルスの流行を受けて卒業式を中止し、学部やゼミごとに各教室で学位記の授与のみを行った。それでも、薬学部を卒業した女性(25)=奈良県大和郡山市=は「後輩や仲間たちと桜の前で写真が撮れてよかった」と満面の笑み。
 春めいた暖かな風に吹かれ、しだれた枝と振り袖がゆらりと揺れた。先の見えない社会情勢をよそに、春は一歩ずつ街を彩っていく。

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 「麗しく咲く」が語源の一つとも言われる桜。春色に染まった京都の光景を、写真記者の視点で捉える。