浄土宗大本山の一つ、清浄華院(しょうじょうけいん)(京都市上京区)で、寺院トップの「法主(ほっす)」が空席となる見通しであることが25日、分かった。同日開かれた浄土宗の会議で、27日に任期満了を迎える現職の再任や後継が決まらなかった。大本山の法主が決まらず空席となるのは異例で、さまざまな寺務に影響が出るとみられる。

 現法主の真野龍海氏(96)は、2010年から2期8年にわたり務めてきた。浄土宗は法主の任期満了が近づくと、同宗僧侶で構成する「浄土門主・法主推戴委員会」を開き、再任や新任を決めている。清浄華院に関しても11月下旬に委員会が開催されたが、結論が得られなかったため25日に再開催された。

 同日の委員会でも結論が出なかった。出席者らによると浄土宗と清浄華院の間で意思疎通が不調で、議論が深まらなかったという。27日までに委員会の開催予定はなく法主空席は確実な情勢だ。浄土宗の大本山では、死去などで法主が空席となることはあったが、任期切れによる不在について関係者は「聞いたことがない」としている。

 清浄華院では吉川文雄執事長(70)を法主代務として当面の寺務にあたる方針。吉川執事長は「大本山を挙げて真野法主再任へと努めてきたが、決まらず残念だ」と語った。