アニメなどのキャラクターに仮装し、卒業する仲間との別れを惜しむ学生たち(24日、京都市左京区・京都大)

アニメなどのキャラクターに仮装し、卒業する仲間との別れを惜しむ学生たち(24日、京都市左京区・京都大)

 京都大は、卒業式が開かれる予定だった24日、卒業生への山極寿一総長の祝辞をホームページで公表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて式典は中止になったが、京都市左京区の京大キャンパスには晴れ着や恒例の仮装姿の学生が集まり、仲間との別れを惜しみながら将来への決意を新たにした。

 京大を卒業する学部生は計2777人。午前10時に公開された祝辞で、山極総長はAI(人工知能)の開発など科学技術の進展に触れ「これまでの労働中心の社会とは違う価値観が芽生えてきている」と指摘。昨年亡くなった哲学者梅原猛さんや京大に蓄積する人文学、社会科学の知について紹介し「分野や職域を超えて議論に参加し、人間や社会に関する考え方を深めてほしい」と期待を寄せた。

 京大の正門付近では午前、スーツやはかま姿のほか、アニメのキャラクターなどに扮(ふん)した学生が友人と記念写真を撮り合う姿が見られた。同じ部活動の卒業生と一緒に仮装した法学部卒業の男性(23)=大阪市=は「卒業式はなくてもコスプレは京大の伝統。かけがえのない仲間と一緒にできてよかった。これから社会の一員として頑張りたい」と話した。