【資料写真】東京五輪・パラリンピックの公式服装に身を包んだ選手たち(1月23日、東京都千代田区)

【資料写真】東京五輪・パラリンピックの公式服装に身を包んだ選手たち(1月23日、東京都千代田区)

 五輪史上初の延期が合意された東京五輪。各競技団体に所属する京都の関係者には困惑の声が広がった一方で、判断を支持する意見もあった。

 東京五輪で初めて競技に採用された、沖縄発祥の空手。日本女子組手の中野秀人監督(57)=京都市右京区=は「延期という話は以前から聞こえていたが、選手らはショックだろう」と思いを代弁した。
 18日に五輪代表8人が正式決定したばかりで、男子組手75キロ超級の荒賀龍太郎(荒賀道場、京都外大西高―京都産業大出)らメダル候補がそろう。4月3日にジャージーの採寸、7日には記者会見が予定されていたといい「長期スパンで強化計画を見直さなければならないが、まだ白紙の状態。これから1年間、どうモチベーションを保っていくかが大事」と話した。
 日本バスケットボール協会の児玉幸長副会長(70)=向日市=は「今の状態で五輪はできないと思うので、賢明な判断だ。練習がまともにできていない中で開催するより、しっかり準備できれば。早く決断して、選手たちを目標に向かって練習させたい思いだった」と冷静に受け止めた。
 感染拡大を受けて中断している米プロバスケットボールNBAはシーズン再開が夏にずれ込む可能性が高く「もし今年の五輪開催になれば(主力の)八村塁、渡辺雄太らが出場できない。京都関係でいえば、竹内公輔、譲次兄弟のように年齢が高い選手も1年後なら活躍ができるだろう」と延期に理解を示した。
 男女計6人の出場が決まっているボクシング。京都市出身の日本連盟理事、後藤知里さん(37)は「女子が五輪に出場するのは初めて。自力で出場権をつかんだ2人がそのまま出場するのが理想だが、1年後の開催ということで、今回の予選で負けた選手は思うところがあるだろう」と複雑な心境を打ち明ける。欧州予選や米大陸予選、日本勢が出場枠を目指す見通しだった5月の世界最終予選も取りやめとなった。「現実的には夏の開催は難しかったと思う」と語った。