開花が始まった背割堤の桜。大勢の花見客が訪れる満開を控え、感染拡大や渋滞への警戒が強まっている(八幡市)

開花が始まった背割堤の桜。大勢の花見客が訪れる満開を控え、感染拡大や渋滞への警戒が強まっている(八幡市)

 桜の名所として知られる京都府八幡市の淀川河川公園・背割堤地区がまもなく満開を迎え、関係機関が新型コロナウイルスの感染拡大や周辺道路の渋滞発生に警戒を強めている。開花時期のイベントは中止になったものの、逆に仮設トイレの数が減るなど受け入れ態勢が万全とは言えないためだ。公園を管理する国土交通省は「体調不良の人はご遠慮を」と呼び掛けている。

 木津川、宇治川、桂川の三川合流地点にある背割堤は約1・4キロに約220本の桜が並び、例年約45万人が訪れる。
 だが、今年は新型コロナウイルスの影響で、28日から11日間予定されていた「さくらまつり」が中止に。シャトルバスの運行も行われず、仮設トイレも減るため、交通渋滞やトイレ待ちの行列などが懸念される。
 国交省淀川河川事務所は、園内にある高さ約25メートルの展望塔や交流施設「さくらであい館」の臨時休館を当面の間、延長する方針を決定。ただ、園自体は「密閉空間ではなく、閉鎖するのは難しい」として例年通り開放をすることにした。
 感染拡大を防止するため、同事務所は4月7日まで、園内に例年並みの誘導員を配置。花見客を一方通行とし、立ち止まらず、飲食もしないように求めている。八幡市は市営駐車場を閉鎖し、八幡署も土日の日中は京阪石清水八幡宮駅近くの踏切を車両通行止めにして渋滞緩和を目指す。
 同事務所は「飲食ブースもなく、例年より寂しくなる。せきエチケットも徹底してほしい」としている。住民からは「今年は行くのをやめた方がいい」との声も漏れている。