約1カ月ぶりの全体練習で汗を流す京都工学院高のラグビー部員(京都市伏見区・同高)

約1カ月ぶりの全体練習で汗を流す京都工学院高のラグビー部員(京都市伏見区・同高)

マスクをして筋力トレーニングに励む乙訓高の柔道部員(長岡京市・乙訓高)

マスクをして筋力トレーニングに励む乙訓高の柔道部員(長岡京市・乙訓高)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、活動を休止していた京都府、滋賀県の多くの公立中高で25日、部活動が約1カ月ぶりに再開された。春休みに入り、各教委が感染予防に配慮する「条件付き」で許可した。制限のある練習メニューでも、生徒たちは久々にグラウンドや体育館で仲間とともに汗を流した。

 京都府立の乙訓高(長岡京市)柔道部は、男女計16人が練習に参加。換気のため柔道場の窓を開け放ち、マスク姿の部員たちが間隔を開けて筋力トレーニングに励んだ。女子主将の2年生(17)は「みんなで久々に体を動かすのが楽しい」。組み合う必要がある技の練習は基礎的な動きの確認にとどめる。他校への遠征が禁止され、実戦感覚を養うのが難しく、藤野貴之監督(48)は「どういう練習がいいのか悩むことはある」と吐露する。
 京都市立校も活動を再開した。京都工学院高(京都市伏見区)のラグビー部は、約50人が筋力トレーニングやパス回しで汗を流した。2年の主将(17)は「久々でミスが多かったが、雰囲気は良い。グラウンドが使えることに感謝です」と語る。休校中は全部員がタブレット端末で個人練習の進捗(しんちょく)や体調を管理した。当面、接触プレーやスクラムは避ける。大島淳史監督(37)は「当たり前に練習できる日常の大切さに気づき、この経験がプラスになれば」。
 西賀茂中(北区)は校内に同時滞在する生徒数を少なくするため、13の部を3グループに分け、50分間隔で2時間ずつ練習した。バスケットボール部は約30人が窓や扉を開けた体育館で、体の接触を避けるため相手守備の代わりにコーン標識を立て、ドリブルやシュートを練習した。男子主将の2年(14)は「みんなでの練習は久しぶりで楽しくできた」と笑顔。山内雄介顧問(38)は「相手と接触する競技なので、それができない苦しさはある。今後の大会の行方も心配」と心境を語った。
 私立高校も各校の判断で動き始めている。京都翔英高(宇治市)の野球部は25日からグラウンド練習を再開。寮生活の部員が約40人おり、普段から手洗いなどの予防策を徹底している。2年の主将(17)は「チームとして体調管理に気を配っている。やっと練習できるようになってうれしいし、夏の甲子園を目指して力をつけたい」と意気込んだ。