市立芸術大の現役生とOBの3人がデザインや絵などを手掛け、住民も日付の数字を書くなど協力して完成したカレンダー

市立芸術大の現役生とOBの3人がデザインや絵などを手掛け、住民も日付の数字を書くなど協力して完成したカレンダー

元崇仁小の校章をあしらった「さくらチップ」

元崇仁小の校章をあしらった「さくらチップ」

 本年度末で閉鎖する京都市下京区の元崇仁小を題材に、市立芸術大(西京区)の現役生と卒業生の3人が、2020年度のオリジナルカレンダーを制作した。同大学などの移転地で、今夏に解体が予定される学びやの記憶が残るようにと、同小の卒業生や地元住民らに贈った。

 崇仁小は10年前、児童数の減少による統廃合で閉校した。移転が決まってからは、学生らが創作活動の場として利用している。3月末に閉鎖後、新年度からは市立芸術大と銅駝美術工芸高(中京区)の移転に伴う解体工事に向け、備品の撤去作業などの準備が進む。

 現施設長の伊藤恒和さん(72)が、同大学の卒業生佐藤由輝さん(25)、ともに3年生の野波らるさん(22)と福井聡さん(23)に協力を呼び掛け、昨年12月からカレンダーの制作を始めた。

 A5サイズの冊子型で、4月から1年間分。表紙や絵のデザイン、レイアウトを3人で手分けし、月ごとに、校舎の屋上から眺めたグラウンドや、壁に沿って伸びるツタなどの絵をクレパスで描いた。日付の数字は住民24人が書き、裏表紙には校歌の歌詞も記した。このほか、佐藤さんは3~4年前に台風で折れた校庭の桜の枝で「さくらチップ」も作った。

 カレンダーは300部作製し、同小の卒業生や地域住民のほか、同小を訪れた人らにも配った。卒業生(67)はカレンダーを手に、「黒板とかイチョウの木とか、こんな場所もあったなと思い出します」と懐かしそうに眺めていた。