守山市民病院

守山市民病院

 守山市民病院(滋賀県守山市)の女性患者=当時(73)=が、2013年に多臓器不全で亡くなったのは、転院処置が遅れたためなどとして、遺族が、当時病院を経営していた守山市に約2700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、大津地裁であった。西岡繁靖裁判長は病院側の過失を認め、330万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は糖尿病などで同年10月30日から同病院に入院していたが、容体が悪化し、11月18日に転院。12月16日に多臓器不全で死亡した。

 西岡裁判長は、少なくとも11月13日の時点で、血圧低下や消化管の出血などの症状が明確になり、命に深刻な影響を及ぼしうることが予見可能だった、と指摘。医師はより早期に集中治療室(ICU)がある医療機関に転院させる義務があった、とした。一方、病院側の過失と死亡に因果関係があったとする原告側の主張は退けた。

 市側の代理人弁護士は「判決の内容を精査した上で対応を検討する」とコメントした。